遂に来ましたね! 去年から待ち望んでいましたが、今月の21日についに発売されます!
個人的にはこれがVRヘッドセットの大本命だと思っていて、大いに期待しています。
VRとの出会い「ハコスコ」
VRに興味を持ったのは2016年頃だったでしょうか。当時の本格的なVRヘッドセットは値段がとても高く、開発者か一部の物好きが所有している程度のものでした。
そんな当時、Googleが面白いもを作っていることに気付きました。
その名も「Google Cardboard」
なんと、段ボールで作ったゴーグルにスマートフォンを差込み、VR体験をしてみようというもの。
これってどこで手に入るんだ?と、Amazonを探してみたところ、「ハコスコ」と言うGoogle Cardboardそっくりな商品を見つけました。
素材が段ボールではちょっと不安ではないかと、更に調べた結果、ハコスコのプラスチックバージョンを発見。値段も安かったので、そのまま購入しました。
衝撃的だったVR体験。でもコンテンツが…
Googleから提供されていたアプリを試し、最初はかなりの衝撃を受けました。
自分がコンテンツを見ているのではなく、自分がコンテンツの中に居るという感覚。これがとても新鮮で、しばらく夢中になって様々なコンテンツを貪りました。
しかし、徐々に不満を覚えてきます。
まず、すごく酔う。
障害を避けながら飛行するアプリ。自動車を操作しながらぶつけ合うアプリ。その目まぐるしく景色が流れていくさまを見ているだけで、すぐに気分が悪くなってきます。
人間がただ歩行するだけのアプリですら酔ってしまい、正直コンテンツを楽しむどころではありません。
次に、操作が面倒。
アプリを起動しゴーグルをかぶってしまうと、基本的にほとんどの操作ができません。
メニューを選択するために首を向けてみたり、アプリの切り替えを行う度にスマートフォンをケースから取り出し、またケースに戻すという作業が面倒。
さらに、コンテンツの内容が薄い。
どのコンテンツもオマケのミニゲームレベルで、ガッツリ楽しめるようなものが無く、飽きが来るのが早い。
結局、一週間も経たず、ハコスコは埃をかぶってしまうことになります。
懲りずにGearVRを購入
ハコスコの購入からしばらく経ち、スマートフォンをGalaxyS8+に変更したのを機にGearVRを購入しました。
どうせ、ハコスコが多少マシになった程度でしょ?と、タカをくくっていたのですが、これは良い意味で裏切られます。
GearVRはVRの火付け役とも言えるOculusが設計に参加しています。
ハコスコとは違いGalaxyに最適化されたゴーグルで、その映像の美しさは当時のPCVRと比べても引けを取らないレベルです。
Galaxyのジャイロだけではなく、ゴーグル本体にも精度の高いジャイロが内蔵されているお陰で、周囲を見回した時の追従性が格段に良くなっています。
専用のプラットフォームが用意され、専用コントローラーとメニューの相性も良く、アプリもその環境に合わせて作られているので、総合的な快適度は格段に上がっていました。
対応コンテンツの酔い対策も進んでだいぶマシになっています。
ハコスコの時の環境から全てがパワーアップし、購入した当時は「これが本当のVRで、ハコスコはおもちゃ」と思ったほどです。
ただ、こちらも何も問題が無かったわけではありません。
購入した直後は海外タイトルばかりで、内容の説明は基本的に英語。Google翻訳に頼り切りな私には厳しいものがありました。
ジャイロの精度が高くなったとはいえ、やはり多少のズレが出てしまいます。
ゴーグルの方はそれほど気になるレベルではないのですが、コントローラーのジャイロはちょっと気になるレベルでズレます。
そのズレを見越してか、簡単に再設定できるようにはなっていますが、ガンシューティングゲームなどでは厳しいレベルです。
コンテンツの内容も、当時はまだ薄かった。
ハコスコの時よりは遊べるものが多くなりましたが、ガッツリ楽しむにはまだ厳しいレベルです。英語の壁もあり、満足できるほど楽しめたかと問われたら疑問が残ります。
結局、こちらも一カ月ほど楽しんで、しばらく埃をかぶることになります。
蘇るGearVR
埃をかぶってから約半年。
ゲーム機としては残念な印象だったGearVRでしたが、Youtubeアプリが登場した頃から動画再生機として常用するようになりました。
GearVR購入当時のVR動画は画像が非常に粗く、まともな視聴に耐えるものではありませんでしたが、Youtubeアプリで見れる動画は比較的見れる動画がありました。VRではない普通の動画を寝ながら視聴するといった芸当も可能です。
大きな声では言えませんが、衝撃的だったのはAVVR動画です(笑)
お試し動画をいくつか視聴してみましたが、これは間違いなく一見の価値があります!
とにかく解像度の高いお試し動画を見てください。世界が変わります(断言)
この頃になると日本語対応のアプリも増えてきて、多少は遊べそうなものも増えてきました。
裏技的にSteamVRで遊べたりも
実はハコスコの頃から存在していたのですが、RIFTCATの「VRidge」と言うスマートフォンアプリで、PCの「SteamVR」に接続することができます。
有料アプリだったので試用版を軽くテストしただけで終わってしまったのですが、実際にSteamVRに接続し、宇宙船のゲームで動作の様子を確認したりしました。
2018年になると「ALVR」と言う、GearVR専用のSteamVR接続アプリが出てきました。
GearVRはコントローラーが1個しかないうえにボタンの数も少ないため、専用コントローラーを2個使うのが基本のSteamVRでは完全な操作ができないものが多いです。
しかし、VR専用コントローラーではなくゲームコントローラーだけで操作が完結するもの、ドライブゲームのようにハンドルコントローラーだけで操作が完結するものは、この環境でも十分に楽しむことが可能でした 。
これらのアプリはSteamVRの映像を、PCにインストールしたクライアントアプリを経由し、Wi-Fiネットワークに接続されているスマートフォンへ、動画としてストリームする仕組みになっています。
ここでは遅延や通信の品質が問題となり、ネットワークの速度が足りず映像が乱れてきたり、コマ数が少なかったりと、PC専用のVRヘッドセットと比べると多少品質が落ちますが、無線でVRを楽しめると言う大きな強みがあります 。
GearVRとALVRを組み合わせたソリューションは、完璧ではありませんが、かなりイイ線いっていると思います。
そして、期待は「Oculus Quest」へ
ここまで体験してくると、もっと自由に動き回りたいという欲求が湧いてきます。
と言うのも、実はハコスコもGearVRも固定位置から周囲を見回すだけの3DoF体験しかできません。
もちろん、それを補うために「ボタンを押したら前へ進む」「ボタンを押したらしゃがむ」などの操作の割り振りで対応することは可能ですが、体が動いていないのに視界が動くことは大きな違和感を生みます。
また、人間は物を見るときその対象がよく見えるよう体も動かして微調整します。3DoFではその調整ができないので、微妙に違和感を感じてしまいます。
これらの違和感は、VR酔いの原因の一つと言われています
PC専用のVRヘッドセットは6DoF体験が主流です。6DoFでは実際に歩いて移動し、しゃがんだり、手を伸ばして物を掴んだりすることが可能です。
ここまで極まってくると、残る問題はケーブルの取り回しとルームスケールの問題くらいになってきます。
Oculus Questにはこれらの問題がないので、より障害の少ないVR体験が可能となります。
Oculus社もPC用のOculus RiftよりもQuestの方に注目している印象がありますし、これからはVRハードよりもVRコンテンツの方に力を入れていくと宣言しました。
個人的にも一番注目しているVRヘッドセットです。もう注文はしてあるので、届くのが待ち遠しい今日この頃です。
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